中途半端、エセになりたくない苦悩。ヤケクソペルー人のスペイン語勉強法

お久しぶりぶりこんにちは(つまんねえんだよ)

 

前回に引き続きこんにちは、ミゲルです。

今回は何書こうか迷ってたんだけど、せっかくだから僕特有のスペイン語への苦悩と、自分の勉強法をシェアしたい。

ただ、学習者に正直参考になるか微妙です。でも、一つだけ言える事がある。

「日本生まれ日本育ちのスペイン語圏人、ハーフ、クオーター、などのルーツがスペイン語圏にあってスペイン語が少し弱い人」にはかなり力になるんじゃないかと思う。

 

・僕のスペイン語の苦悩(愚痴ばっかでごめん!!!)

 自分は、家でスペイン語を使って育った。もちろん日本語も使ってたけど、8割くらいスペイン語しか使っていなかった。小学校時代は友達も少なかったので家にいることも多く、スペイン語のドラマやニュース、テレビを普通に見てスペイン語を身につけて行きました。そしてペルーには小1の時4ヶ月、小4の時二週間ほど住みました。なので、スペイン語の意思疎通にはなんも問題なかったし、リスニングスピーキングで言えばネイティブでした。

 これだけ見たらただの自慢や、マウントに見えるかもしれない、ただ、違うんですよ。これだけじゃ全然ダメなんです。僕はスペイン語を使う機会が多くてむしろ幸運な家庭だったし、普通に話せたけどダメだったんです。

じゃあ何が。

スペイン語の解像度、語彙数が圧倒的に足りない。」

どういうことかというと、ネイティブの義務教育を満足に受けられなかった子供状態。

 話し聞きながら覚えたスペイン語、一見ネイティブに見えても文法のエラーが半端なかったし、スペイン語の本を読むことも少なかったので語彙力も貧弱だった。日本語と同じレベルで相手と混み合った話があまりできない状態。スペイン語圏をルーツに日本に住む子供たちの中では上の方のスペイン語力ではあったけれど、それでもたりなかった。

それをいつも思い知らされてたのは家族以外の他人とスペイン語を話すとき。なぜか頭が固くなって言葉が出てこなかった。要するに「言葉のレパートリー」というものが足りなかったのだ。他の人に通用するかもわからなかったし、意思疎通ができてるかも心配な状態。

音楽、ドラマ、映画、相手のことを100理解できるのに、いざ他人と話してみると負け犬状態。悔しかった。

 そして、このグラグラネイティブ状態にメスを入れたのが大学に入学してからである。

スペイン語でまともにニュース記事や本を読まなかった自分は、スペイン語の文字を塊として認識するのに非常に負荷をかけなきゃいけなかった。文法も「あ〜これか〜」とふむふむする毎日。はっきり言ってアホだった。恥ずかしいでしょ、でも現実だった。だから留学に行ってちゃんと勉強した非ネイティブに劣等感を感じていたのだ。

 

・中途半端になりたくなかった野郎のスペイン語勉強方法。

1. 文法

全然違う文化圏で育った移民2世が、母国語をそれなりにこなすために必要なのはまず、「スペイン語の環境」なんだけど、その次に必要なのが文法だと思う。僕は状態としてはネイティブだったんだけど、多種多様なスペイン語と文献に触れる時間が足りなかったのでまず文法をやり直した。しゃべれるから文法いらないという人もいるが、こういうやつこそしっかり文法を学ばないといけない。

ただ、べつにドリルをゴリゴリ解けと言ってるわけではない。さらっと各所を見直して、自分の誤解を解く作業をするのだ。例えると、グラグラのジェンガにパーツをしっかり差し込んで立派な建物にするかんじ。ピサの斜塔をまっすぐにする感じ。バキフォンの画面を張り替える感じ。

自分は「文法から学べるスペイン語」を使用した。こいつ、最強。自分の中の誤解が一つ一つ解けていった。※vosotros活用は覚えない前提です。僕は話し言葉で使ったことないから一生使えないと諦めた。こいつを一周するとマジで自分の話し言葉に変化が出てくる。ただ、副作用として少し言葉が詰まる事がある。(考えちゃうから)だけど時間と共に副作用も無くなってくるから安心したまえ。

次に、大学の教科書の宿題をきちんとこなすこと。与えられた課題をちゃんと解いて、人に教えれるまで自分で理屈を作ること。なんでもいい、正解に理由づけしろ。これマジで強い。

アクセント記号さえできなかったやつがちゃんとかけるようになるべ。

 

その他お勧めなやつ 

uso de la gramatica española (演習用)

NHK 「これならわかるスペイン語文法」

(いまだに少しミスる)

スペイン語の本などは、セルバンテス書店で調達するといい。

2.音読、単語、読解力

まあ要するにリーディングですよね。僕みたいに環境が特殊な人の場合、読むのにすっごく負荷がかかって、物によっては「真っ白」になってしまう。だからまず、文章に読み慣れる事が大事。とにかく、簡単な文章でいいからたくさん読め。まじAレベルでいいからずっと読んでると目と耳が慣れてくる。知らない単語は西和辞典を使うといい。Google翻訳でも、ググルでもいい。

ここで使ったのは「Nuevo Español en marcha básico」

3. 書き

これはマジで、書いて書いて書きまくれ。でもこれだけ書くとひどいから具体的になにをするか。スペイン語圏の友達をたくさん作ること。ただ、意図的に作るんじゃなくて、ちゃんとかけがえのない友達を見つけよう。日常的な会話でスペイン語を使うだけ。最初はいろんなこと考えて返信に戸惑うかもだけど、途中からネイティブの言い回しとか書き方とか覚えていくから赤ちゃんみたいにそのまま使おう。おかげで今はほとんどスペイン語のテキストを送るのに心配も不安も無くなった。スペルミスもゆっくり治そう。Twitterでツイートするのも大事。日々の気持ちを書いていこう。今までしてきたどうでもいいツイートをスペイン語にするのよ!笑

4. 言い回し、スラング、言葉について

これは勉強というか、流行りに乗るか乗らないかの違い。だから、娯楽をスペイン語にすることを強くお勧めする。自分は元々、スペイン語の音楽が好きだったのと、ドラマを見ていたから、スラングに関してはあまり問題に感じなかった。好きになっていくと苦手も減るからメディアにたくさん触れましょう。自分はペルーのテレビをたくさん見てきた。

特に、Americaというテレビ局のオンデマンドサービスがお勧め。月三ドルで見放題、生放送も見れるよ。ちょっと大袈裟すぎるヘンテコドラマに面白さを感じる変人なら尚更お勧め!笑

5.書き(アカデミック)

これに関してはDELEの過去問で練習した。最初は「Estimado:」とか「Atentamente」とか知らんかった。ここで一番苦労したかもしれない。ちゃんとした文章を書けるか書けないかでかなり苦労するのが外国産ネイティブの特徴(主語がでかい)だから、先生に添削してもらったり、ネットでいろんな書き方の例文をパクると、だんだんスペイン語の書類の書き方がわかる。

6.スピーキング

スピーキングいらないじゃん。て思ったら大間違い。いろんな話をするのって「スキル」ですよ。スペイン語できのこかたけのこかを話せるか?最初は苦労するはずだぞ。あとは、他人とスペイン語で話すことに抵抗を感じないようにする練習。だから自分はオンラインスペイン語会話サービスを使うことにした。

個人的には「スパニッシモ」がお勧め。ある程度話せるならリラックスしてレッスンできるだろうし、ここでは間違えても大丈夫っていう安心感が生まれる。

自分はスパニッシモでいろんなニュースを読みながら雑談して、知らない単語は先生にスペイン語の意味を聞きながら辞書を日本語で見て両方で納得させる。この作業がとっても楽しい。あまり律儀じゃないのが自分にとってもあった。今でもものすごくお世話になっている。

7.根本的なマインド

これを「勉強」か「アイデンティティを確立する」かどっちかの思考に行くことでだいぶ変わると思う。自分は、舐められたくなかったからこういうことを自分でやった。スペイン語が、ペルーが好きだからアイデンティティを確立したくてやった。好きでやってたからあまり嫌いにはならなかった。だんだんスペイン語をちゃんと使えるようになるのを感じると、楽しくなってきた。だから「もうスペイン語はしんどい」て思ってる人は諦めないでほしい。

スペイン語はツールだから、ツールを使いやすくするためのステップだと思えば楽しくなってくるはず。

 

書き足りないけど、以上がぼくが実践したスペイン語の勉強方法である。「中途半端」を「舐められない」にできた方法である。個人差はあるけど、非ネイティブの勉強法が合わない人にはあまりガリガリやらずにできるいい方法かなとは思う。自分に合った方法は必ずあるから、がんばりましょうね。喋りがネイティブだからって、他はやっぱ弱いからそこを受け入れて、テコ入れするだけでずいぶん変わると思う。まだ悩みはあるけども、いつかこの頑張りが報われますように。

 

長すぎるしまとまらない文章を読んでくれてありがとう。

 

あなたは神様か、良い人か、聖人である。(決めつけ)

 

Chau!!